うつ病とは!
うつ病というのは、脳の機能が変化して精神的なエネルギーが低下している状態です。
「うつ」というと憂うつで沈み込んでるという印象をもちますが、けっしてそれだけではありません。「うつ」というのは、精神的なエネルギーが低下しているという意味で、「楽しみを感じられない」「何となく気力が出ない」といった状態もまた「うつ」状態なのです。「病」といっても。「正常」と対比できる「異常」という意味ではなく、医学的治療が可能だというくらいの意味です。
そのほかの症状としては、睡眠がうまくとれなくなってきます。寝つきが悪くなるだけでなく、朝早く目が覚めてしまうようになります。逆に起きあがるのがつらくて寝てばかりになる人もいます。
食欲も落ちてきます。何も食べてもおいしく感じられなくなります。なんとか食事を口に運んでいても体重が落ちてきたりします。逆に、食べすぎてしまう人もいます。
集中力や決断力が低下したり、物忘れしやすくなったりします。そのために、ボケてきたのではないかと心配する人もいます。
頭痛や肩こり、めまいや動悸、胃部の不快感や食欲低下など、いろいろな身体の病状が現れてきます。それだけストレスが身体をむしばんでいるのです。
身体が極端にだるくなったり身体の動きが悪くなったりします。逆に、身の置き所がなく落ち着かずに動き回るようになることもあります。
何かにつけて自分を責めるようになり、思いつめて自殺を考えるようなことさえあります。しかし、そこまで思いつめていても、ほかの人にはなかなか相談しづらいようです。
こうした症状が2週間以上つづいて苦痛を感じるようになったら要注意です。そのために日常生活が思うようにいかなくなったときには、ひとりで頑張りすぎずに、まわりにいる人にちょっと打ち明けてみてください。そして、早目に医療機関に相談してください。